相撲用語解説

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行・わ行

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合口
(あいくち)
いわゆる相性のこと。
 相星
(あいぼし)
その時点で本場所の成績が同点の事を指す。
使用例:今日は白鵬と朝青龍の楽日相星決戦だ。
 相四つ
(あいよつ)
互いに得意な差し手になること。右四つが得意な力士同士が右四つで組めば、相四つである。左四つが得意な力士同士が左四つに組めば、これもまた相四つである。
対戦する力士同士の得意な差し手が同じ場合も使う。
使用例:白鵬と栃ノ心は右の相四つだ。
 
明け荷
(あけに)
 
本場所や巡業で関取が様々な道具を運び、保管する道具。幅80センチ、高さ30センチ、奥45センチの直方体。色は緑とオレンジ。
秋場所
(あきばしょ)
 
9月場所のこと。
預り
(あずかり)
 
相撲の判定結果のひとつ。現在は廃止。
物言いがついたきわどい一番などで勝負をはっきりさせない場合に宣告される。
 兄弟子
(あにでし)
同じ師匠の下に入門した先輩力士のこと。
「無理偏に拳骨と書いて兄弟子と読む」という言葉があるくらい、兄弟子とは絶対的な存在。横綱でも兄弟子には敬語で接するらしい。具体例として横綱・朝青龍が最高位東三段目6枚目の一ノ矢に対して「一ノ矢さん」と呼んでいた。実際に発音する際は「あんでし」と発音する力士もいる。
 天野
(あまの)
冗談のこと。天野という人は冗談が上手だったことが由来とする説がある。 
 荒木田
(あらきだ)
東京都の荒木田原の土のように粘着力の強い土。色は茶褐色で乾きも早く両国国技館の土俵で採用されていた。地方場所では地元の土が使われるが、感覚が微妙に異なるようでかつては評判が良くなかったという話も漏れ伝わってくる。ただ、そうは言っても荒木田原も開発が進み、その後は筑波田園都市から土が運ばれ、現在は千葉県我孫子市付近の土を使っている。
あらし
(あらし) 
勝敗がつかなかった相撲。引分、預り、無勝負などがこれに該当する。
明治時代までは使われていたようだが、近年はほとんど使わない。そもそも最近は預り、無勝負は考えられないし、引分もなかなか発生しない。
 あんこ
(あんこ)
力士の中でも特に太った力士。
和菓子の餡子が由来という説もあるが、魚のアンコウ説が正しいとされている。アンコウもいろいろいるが、丸々しているチョウチンアンコウが由来と思われる。このタイプの力士は首がほとんどないので喉輪を攻撃を受けにくいが、受けてしまうと一転して弱く、ズルズルと後退してしまう傾向があるとか。対義語はそっぷ 
 あんま
(あんま)
地位が上の力士との稽古。
上位力士から見ると、本格的な稽古を前にした準備運動となる。
いかさま立ち
(いかさまだち) 
立会いで相手との呼吸を意図的に合わさず、意表を突いて自分のタイミングで立つこと。
いかを決める
(いかをきめる) 
勝ち逃げのこと。
明治時代までは休みを負けとして扱わなかった時期があった。これを悪用して、1つでも勝ち越した瞬間に次の日から場所に出て来ない力士がいて、これをやることをいかを決めると呼んだ。
語源はいか(海に住む10本足の動物)が墨を吐いて逃げるヒット&アウェイ戦法を採ることかららしい。現行制度では番付編成の上で休みは負けとほぼ同等に扱われるのでいかを決めることはできない。
生き体
(いきたい) 
まだ、逆転可能な体勢。
「体が生きている」とも表現される。相手の体にしがみついていて、手を放せば倒れるような状態は生き体ではなく死に体。対義語の死に体が有名。
 勇み足
(いさみあし)
勝負結果のひとつ。
相手を土俵際に追い詰めたまでは良いが、相手の足が土俵内に残っているのに勢い余って自分の足が先に土俵の外に出てしまった結果。出た方は負けとなる。
仕方ないようにも思えるが、実際には基本である擦り足ができていない証拠であり同情の余地はない。送り足、忍び足も参照。
移籍
(いせき)
力士などが別の部屋に所属を移すこと。
一代年寄
(いちだいとしより)
かつて存在したものを含めて一代年寄は全部で4種類。他人に貸したり譲渡したりすることはできない。
一番出世
(いちばんしゅっせ)
新弟子が多い3月場所の出世披露で一番に披露される力士。
現行制度では前相撲で5日目まで2勝をした力士が該当する。
一門
(いちもん) 
系統ごとに分けられた相撲部屋のグループ。2015年1月現在は出羽海、二所ノ関、時津風、高砂、伊勢ヶ濱、貴乃花の6つの一門がある。かつては同じ一門同士は優勝決定戦を除いて対戦しなかった。
痛み分け
(いたみわけ) 
相撲の判定結果のひとつ。
取組中に一方の力士が負傷し、その後の取り直しの取組を取ることが出来ない時に宣告される事がある。星取表では「△」と表記される。現在の相撲協会の方針では「片方の力士が相撲を取れないからと言って、痛み分けとするのはおかしい」ということで取り直しの一番では「不戦勝、不戦敗」が宣告される。なお十両以上の取組で確認できる最後の痛み分けは1964年九州場所7日目十両の宮柱と清乃森の一番である。
いなす
(いなす)
取組で相手の攻撃を上手にかわす事。
押し込まれている状態で横にサッと避けて圧力をかわすなどがこれ。
入れ掛け
(いれかけ) 
突然の悪天候等で興行が中止になること。
現在は本場所、巡業とも全天候型の施設で行っているので基本的にはあり得ない。平成初期頃までは巡業を屋外でも行っていたので入れ掛けもあった。
 引退相撲
(いんたいずもう)
力士が現役引退後に行うイベント。
十両以上在位30場所以上で引退相撲を国技館で行える。断髪式や引退力士が横綱なら横綱土俵入りがハイライトであるが、相撲甚句などの各種イベントも楽しめる。
浮き足
(うきあし) 
つま先を上げたり、かかとを上げたりしながら動くこと。飛び回るように動くこともある。
投げ技を喰らいやすく、勇み足の原因にもなるので悪いことばかりである。対義語の摺り足が望ましい。
打ち返す
(うちかえす)
相手に投げを打たれた時にそれを防ぎつつ、逆に投げること。
投げの打ち合いは相撲の醍醐味のひとつ。一般には上手が優位とされているが、下手からの投げがこれを制することもある。
制するポイントとして70代横綱・日馬富士は、打ち合いの時に顔を外側に向けることを挙げた。なるほど顔を外側に向けると体が駒のように回る。
打ち出し
(うちだし)
行事の終了時間。2015年1月現在の本場所の場合は午後6時が目安。
ウルフスペシャル
(うるふすぺしゃる) 
千代の富士の代名詞ともいえる技。
右手で相手の首根っこを抑えながらの強引な左上手投げ。
観客は熱狂し対戦相手は大いに恐れ、千代の富士の歴代2位となる31回の優勝を支えた。
 上手
(うわて)
相手の腕の外側から廻しを引いた状態。
回向院
(えこういん) 
両国国技館のすぐ近くにある浄土宗の寺。参照
1833年から国技館完成まではの大相撲のメインスタジアムだった。国技館がなぜ両国にあるかと問われれば、それは回向院が両国にあったからだ。
 江戸相撲会所
(えどずもうかいしょ)
現在の日本相撲協会の源流となっている組織。
もともと相撲は京都や大坂が盛んで、18世紀前半は大坂相撲の時代だった。
明和期(1764〜72)に江戸のインフラ整備が進み、さらに谷風小野川雷電といった人気力士が登場し人気急上昇、1801年に家斉の上覧相撲を開催し、人気面では独走状態に入った。
 えびすこ
(えびすこ)
力士の中でも特に大食いの力士。
たくさん食べることを「えびすこを決める」という。
語源は恵比寿講の集まりでお腹いっぱい食べる風習があったのでそこからという説が有力。他に単に一杯食べた姿が恵比寿様に似ているからという説もある。力士のえびすこエピソードは枚挙にいとまがないが、元小結・隆三杉は焼肉75人前を平らげたという話が残っている。 
黄金の左
(おうごんのひだり)
54代横綱・輪島の左下手投げの通称。
若き日の55代横綱・北の湖を苦しめた。黄金とは技の質が非常に高いということもあるが、輪島の廻しが金色だったことに由来する。
四つ相撲の王道である上手投げと比較し、下手投げを得意とする力士は大成しないというジンクスがあったが、それを打ち破った。 
大銀杏
 (おおいちょう)
髷の一種。原則として十両以上の力士が結える。
 大頭
(おおがしら)
東西の幕下筆頭力士のこと。 
 大相撲
(おおずもう)
2つの意味で用いられる。
@日本相撲協会が主催する相撲興行。
Aがっぷり四つに組んだ状態でなかなか決着しない相撲。
Aの場合は1分が目安。
 大阪相撲
(おおさかずもう)
大坂を中心として行われていた相撲。
18世紀前半が全盛時代で、実力、人気ともに江戸相撲を上回っていたが、18世紀後半に入ると江戸に勢いが出てきて、衰退傾向に。以後は優秀な力士を育成し、江戸への力士供給源としての役割を担った。
幕末の頃から江戸との実力差が広がり始め、1927年に東京(旧江戸)と合併した(東西合併)。
 大関
(おおぜき)
大相撲の地位。現在は横綱に次ぐ上から2番目であるが、かつては最高位であった。 
 お抱え
(おかかえ)
家臣という形で大名に雇われていること。江戸時代、そういう力士をお抱え力士と呼んだ。
大名がスポンサーになっているので、いわば藩の代表のような存在である。強い藩には強い力士が当然いるべきであるから、強豪力士には多数のオファーが届くことも。藩のシンボルマークがデザインされた化粧回しをつける。
おかみさん
(おかみさん) 
師匠夫人のこと。
男だらけの相撲部屋で唯一の女性。相撲部屋には中学を卒業したばかりの地方出身者も多く、母親役も担う。師匠、親方、兄弟子には話せない身上相談を受けることから、ちゃんこの買い出し、後援会とのやりとりなど仕事は多岐に渡る。 
 おっつけ
(おっつけ)
相撲の基本技術。
自分の肘を自分の脇に押し付け、手は相手の肘に外側から当ててしぼり上げる。相手の差し手を封じるとともに、相手の重心を浮き上がらせる事もできる。
 恩を返す
(おんをかえす)
稽古をつけてもらった先輩、格上力士を本場所で倒すこと。
同部屋の兄弟子の場合は直接対決が基本的にないので番付で追い越した場合がこれにあたる。 


 腕
(かいな)
腕(うで)のこと。
差し手を返して相手の上手を遠ざけるのをよく腕(かいな)を返すと言い中継でも多用される。 
 会所
(かいしょ)
現在の日本相撲協会の前身である江戸相撲会所のこと。
 外套
(がいとう)
いわゆるコートのこと。
大相撲の世界ではコートの着用が許されるのは幕下以上の地位(部屋によって多少のアレンジあり)。
外套は幕下の象徴とされ、三段目以下の力士の憧れの的になっている。
 腕を返す
(かいなをかえす)
差し手を入れたら、手の甲を相手の背中につけて肘を張ること。相手の上手を遠ざける効果がり、やられた方はバンザイのようになり、苦しそうに見える。巻き替えをも防止にも効果的。
 返り入幕
(かえりにゅうまく)
一度十両に落ちた力士が再び幕内に復帰すること。使用例:返り入幕の○○は勝って4勝目を挙げました。
 顔じゃない
(かおじゃない)
分不相応の意味。能力や実績から見てふさわしくない言動をした者に対して使われる。
68代横綱・朝青龍が元小結・舞の海に対して使ったことでこの言葉は有名となる。ただし、番付がいくら上(朝青龍は最高位が横綱、舞の海は小結)でも先輩には普通は使わない言葉である。兄弟子も参照。
 顔ぶれ言上
(かおぶれごんじょう)
横綱土俵入り後に立行事、三役格行事が翌日の幕内取組を土俵上で発表すること。 
 頭書き
(かしらがき)
番付の四股名上に書いてある出身地のこと。日本国内は都道府県単位で書かれ、外国は国単位で書かれる。 
 柏手
(かしわで)
二字口で行う拍手のこと。
もともとは神道における柏手がベースとなっている。相手と合わせるが、別に相手への挨拶ではない。その証拠に横綱土俵入りの時も行われている。 
 上総道
(かずさみち)
大きいことを小さくいうタイプの嘘つきのこと。
千葉付近で遠いところをさも近いように言った人がいたとかでこのような言葉が生まれたらしい。対義語は仙台道
かち上げ
(かちあげ) 
立合いで、主に利き腕を直角に曲げて、相手の胸や顎に勢いよくぶつける動作。
相手の体を起こす効果があり、時には一発で相手が脳震盪を起こしKOとなることもある。 
 勝ち越し
(かちこし)
1場所15日制の幕内・十両なら8勝以上、1場所原則7日制の幕下以下なら4勝以上すること。
勝ち越せばいくつかの例外を除いて番付が上昇する。横綱以外の大半の力士はとりあえず毎場所勝ち越しが第一目標となる。連続勝ち越し記録は67代横綱・武蔵丸光洋が記録した55場所。対義語は負け越し。
 ガチンコ
(がちんこ)
真剣勝負のこと。略して「ガチ」と呼ぶことも多い。
諸説あるが、本気でぶつかり合うと「ガチン!」と音がすることが語源とされる。対義語に八百長(故意による無気力相撲)を意味する「注射」がある。
八百長をしない力士のことも「ガチンコ」または「ガチ」と呼ぶ。
角界
(かっかい) 
大相撲の世界の別名。 
 かっ弾く
(かっぱじく)
相手が出てきたとこを変化し、さらに側面を手で内側に突く動作。
決まれば突き落としが採られる。決まらなくても相手のバランスを崩せれば、チャンス到来だ。名手としては碇潟、栃錦らが挙げられる
カド番
(かどばん) 
その場所で負け越した場合にその地位から陥落する状態を指す。
2012年8月現在においてはほとんど大関にのみ使われる。1969年5月場所までは大関は2場所連続負け越しで角番となり、負け越しが3場所連続となると関脇に陥落していた。
1969年7月場所からは現行の1場所の負け越しでも角番となり、2場所連続の負け越しで関脇陥落となる。但し救済措置として関脇陥落の場所で10勝以上すると大関復帰となる。最多角番記録は千代大海の14回。
 かばい手
(かばいて)
相撲で有利な体勢にあるものの、死に体の相手力士をかばう為につく手。
相手をかばう為についた手か相手の起死回生の技によってついた手かは難しい判断の為、しばしば議論になる。中でも1972年初場所、北の富士対貴ノ花の一番は大論争となった。
がぶり寄り
(がぶりより)
腰を上下に揺らして相手の体を浮き上がらせながら寄っていく技。単に「がぶる」と呼びことも多い。
がぶり寄りという決まり手はなく、がぶり寄って相手を土俵外に出しても寄り切りが採られる。
最近では琴奨菊ががぶり寄りを武器にしている。
 蒲鉾
(かまぼこ)
稽古の申し合いで、勝った力士に指名してもらう(買ってもらう)ためにアピールすべきところをアピールせずに稽古場の板に背中をくっつける行為。稽古場の板がまな板に、力士は蒲鉾に見立てられていると思われる。
稽古をサボる意味にも使われる。
鎌を掛ける
(かまをかける) 
相手の腕を握って、手首のスナップで相手を倒したりバランスを崩させたりする動作。
鴨の入れ首
(かものいれくび)
四つに組んだ状態から反って相手を倒すこと。 
かわいがり
(かわいがり) 
兄弟子が弟弟子に胸を出し通常よりも厳しい稽古をつけることが本来の意味。かわいがるとも呼ぶ。
時津風部屋力士リンチ死事件で悪い意味で有名になった。
 
 観察委員会
(かんさついいんかい)
本場所で八百長(故意による無気力相撲)を防止するために、監察する委員会。
1971年に設置されたが、2011年に発覚した八百長問題で八百長に認定された取組を一番も指摘できなかった。
勧進相撲
(かんじんずもう) 
観客から料金を徴収し、それを寺社の建立や修繕に使うというもの。
室町時代頃から勧進相撲体制ができあがり、江戸時代に入ると寺社への寄付とは無関係な営利興行が行われるようになった。
敢闘賞
(かんとうしょう) 
三賞のひとつ。
1947年に創設。
受賞資格は横綱、大関を除く勝ち越した全幕内力士。選考方法は審判委員と記者による投票。
敢闘精神溢れる相撲を見せてくれた力士に贈られる。近年は該当者がないことも少なくない三賞の中ではコンスタントに受賞者が出る賞。
最多受賞は貴闘力の10回。 

(かんぬき) 
相手の両腕を自分の両腕で外側から抱え込むように捕らえて相手の動きを封じる技。
この状態から相手を土俵外に出せばきめ出し、土俵の内外問わず倒せばきめ倒しがの決まり手が適用される。
なお閂は小・中学生では禁止されている。雷電も禁止されたという話もあるが、事実でない公算が高い。
 還暦土俵入り
(かんれきどひょういり)
元横綱が還暦(60歳)を迎えた際に行う土俵入り。
通常は白い綱を使用する横綱土俵入りに対して、還暦土俵入りは赤い綱を使用する。かつては60歳まで生きる横綱は少なかったのでお祝いする意味が強い。最初の例は1937年に行われた22代横綱・太刀山国技館で最初に行ったのは27代横綱・栃木山である。
但し、元横綱が60歳になったからといって絶対やらないといけないものではない。 
 北向く
(きたむく)
機嫌を損ねる、変わり者という意味の隠語。由来は華下天満宮の社殿が通常と異なり北向きだからといわれる。
 木戸
(きど)
柵戸のことでタダ見防止の為に設けられている門。
維持員を除けば、観客はここから入場する。チケットを木戸で提出し、半券を返してもらい入場する。木戸では親方が半券切りを担当しているので、懐かしい顔を間近で見ることができる。。
人見知りな親方もいるが、非常に愛想の良い気持ちの良い対応をしてくれる親方もいる。 
木戸御免
(きどごめん) 
会場へのフリーパスを認められること。
長年支援してくれた人に対し適用され、バッジが贈られることになっていた。現在も制度が存続しているかは不明。 
 木戸銭
(きどせん)
入場料のこと。
 技能賞
(ぎのうしょう)
三賞のひとつ。
1947年11月に創設された。受賞資格は横綱、大関を除く勝ち越した全幕内力士。選考方法は審判委員と記者による投票。優れた技能を発揮した力士に贈られる賞。舞の海のような多彩な技を持つ決まり手豊富な力士の賞というイメージが強いが、基本技でも高いレベルにあれば受賞することも多い。2011年1月場所、がぶりで観客を沸かせた琴奨菊の受賞が良い例。最多受賞者は鶴ヶ嶺で10回。 
 気負け
(きまけ)
仕切りの段階で相手の貫禄や威圧感に圧倒されてしまい勝負にならない負け方のこと。
また、立合う前に負けが宣告されるケースもある。5代横綱・小野川は4代横綱・谷風との上覧相撲で気負けを宣告される失態を犯した。 
 給金相撲
(きゅうきんずもう)
勝ち越しを賭けた一番のこと。
十両以上では7勝で迎えた一番で、幕下以下だと3勝して迎える一番にあたる。勝ち越すと力士報奨金が増えることから給金相撲と呼ばれる。ただし、力士報奨金がもらえるのは十両以上なので、ほとんどの力士にとって直ちに収入面で影響するわけではない。(勝越星奨励金はもらえる)。 
 協会挨拶
(きょうかいあいさつ)
本場所初日に行われる理事長による挨拶。
中入り前の十両最後三番の取組を残したところで行われ、理事長は役力士全員を従える。役力士は土俵に上がるものの、発言を求められることはない。 
 清めの塩
(きよめのしお)
仕切りの際の所作でまく塩。地中の邪気を払い土俵を清める効果があるとされる。
 木村庄之助
(きむらしょうのすけ)
 現在の行司最高位。単に庄之助とも。
 決まり手
(きまりて)
相撲で勝敗が決した時の技のこと。
近年はモンゴル相撲の影響を受けて技のバリエーションが増大。無理なこじつけも目立ってきた為に2000年に大改訂をして全部で82種類ある。この他勝負結果が5種類ある。決定者は行司。実際には担当親方のアドバイスを得ているケースも多い。決まり手は取組直後に場内アナウンスで発表されるが、これはサッカーの得点者同様に速報であるから、後に訂正もしばしばある。決まり手はこちらにまとめているので参照にされたし。
 行事
(ぎょうじ)
大相撲の取組の進行役を担う人物。勝敗を判定することでも知られる。どんな取組でも行司はいる。
金星
(きんぼし)
 
平幕力士が横綱を破ること。隠語で美人の意もあるが、通常は平幕力士が横綱に勝つこと。
銀星
(ぎんぼし) 
平幕力士が大関に勝つこと。金星と異なり、公式記録として残らない俗称。力士報奨金も上積みされない。横綱が金だから大関は銀だろうというのが語源と思われる。殊勲の星という別名もある。銀星の力士はインタビュールームに呼ばれるのが慣例となっている。
食い下がる
(くいさがる) 
頭を相手の胸や腹につけ、前廻しを引き腰を低く構えること。相手を半身にするように横につけると尚良しとされる。
主に小兵力士が得意とする戦法で、使い手は明治時代の玉椿が真っ先に挙げられる。
 蔵前国技館
(くらまえこくぎかん)
現両国国技館の前に東京での本場所が行われていた建物。
 軍配
(ぐんばい)
取組の時に行司が持っている「軍配型の団扇」を指す。
その意味で「軍配」ではなく「団扇」が表現として正確であるとする声も根強い。
軍配がかえると、制限時間一杯で力士は立たなければならない。行司は取組が終われば軍配を勝者に上げる。行司のランクによって軍配の房色が違う
 稽古
(けいこ)
いわゆる練習。四股や股割りの基本運動の他にも申し合い、ぶつかり稽古、三番稽古、山稽古などがある。 
 化粧まわし
(けしょうまわし)
大相撲で関取が土俵入りの際に締める廻し。
新弟子の出世披露の際も兄弟子や親方から借りて締める。
十両昇進時にお祝いとして母校や後援会などから貰えるのが慣例。
 懸賞
(けんしょう)
取組で勝者に渡される金品のこと。
かつては米など食料品も認められていたが、1960年9月場所以降は現金のみ。
 国技館
(こくぎかん)
国技の殿堂。大相撲興行のメインスタジアム。
 ごっちゃん
(ごっちゃん)
大相撲の世界で「ありがとうございます」の意味。
最近は使用頻度が低下している。
新弟子時代は「ごっちゃんです」と丁寧に言うが、これが「ごっつあん」になり、さらに慣れてきて親しい間柄になると「ちゃんし」と簡略化される。
 小結
(こむすび)
大相撲の地位。
現在は関脇に次ぐ4番目の地位。三役のひとつ。
 これより三役
(これよりさんやく
大相撲の千秋楽における最後の3番の取組。



下がり
(さがり)
廻しの前方に垂れ下っている紐のような部分のこと。
差し違え
(さしちがえ)
行司が判定を誤り、結果として敗者に軍配を上げてしまうこと。行司差し違えともいう。
三賞
(さんしょう)
本場所に置いて横綱、大関以外の成績優秀な幕内力士に贈られる3つの賞。
1947年11月場所から実施され、敢闘賞技能賞殊勲賞からなる。
三段構え
(さんだんがまえ)
東西横綱が上段、中段、下段の構えを見せる儀式。
近年では1985年1月、新両国国技館開館式で千代の富士と北の湖が執り行ったものが有名。
大関以下の力士が行ったこともあるが、基本は横綱。
三段目
(さんだんめ)
大相撲の番付の地位。幕内、十両、幕下に次ぐカテゴリー。
三役
(さんやく)
大関、関脇、小結の総称。
大関は特別な地位な為、一般的には関脇と小結のみを指す事も多い。横綱、大関、三役力士は初日と千秋楽に行われる理事長による協会挨拶時に一緒に土俵に上がる。
志賀清林
(しがのせいりん)
奈良時代の伝説的力士兼行司。
それまで何でもアリの命懸けのバトルだった相撲。そこから「突く、蹴る、殴る」を3つを禁じ手とすることを聖武天皇に奏上した。相撲確立の父ともいえる存在。
蛇の目
(じゃのめ)
土俵の周りに敷き詰められた砂。
仕切りの間に呼出しが入念に整備する。土俵から出るとこの整備された蛇の目に跡が残るので、勝負判定の助けになる。
由来は文字通り二重丸の内側を黒く塗りつぶした蛇の目から。
時間
(じかん)
立合いの制限時間の事。
仕切り
(しきり)
土俵に入ってから立合うまでの一連の準備動作。
互いに顔を見合わせ、腰を落とし、仕切り線に拳をつく。この後に立合う。制限時間内ならば、必ずしも立合う必要はない
仕切り線
(しきりせん)
仕切りの際に拳をつく位置の目安になる線。
幅6p、長さ80pで相手の仕切り線とは70cm離れている。エナメルのペンキで書かれている。この線より前に拳をつくのはルール違反。逆に線上含めて後ろであればどこについても良い。作戦上、かなり後ろにつく力士もいる。本来はダメだが、仕切り線をオーバーする力士も珍しくない。
式守伊之助
(しきもりいのすけ)
木村庄之助に次ぐ地位にある行司。立行司。伊之助とも。
四股
(しこ)
相撲の動作。
立った状態から両足を開いて膝を曲げて腰を落とし、手を膝の上に置き片足ずつ高く上げて下ろす。
師匠
(ししょう)
部屋持ち親方のこと。
部屋付き親方は師匠ではなく単に親方と呼ぶ。
死に体
(しにたい)
自力で回復不可能と思われる状態のこと。死に体になるとその時点で負け。
注連縄
(しめなわ)
横綱のみが締めることを許される縄。
縄を締めることをサポートする付け人も触ることは許されず、白い手袋手にした上で横綱を支援する。神道の神祭具で出雲大社にぶらさがっている。
十枚目
(じゅうまいめ)
十両の正式名称。
いわゆる十両優勝をしても、表彰式の時には十枚目優勝と表彰され、表彰状にも「十枚目」の三文字が書かれている。
明治時代に幕下10枚目以上に給与を支給したことが名前の由来。
十両
(じゅうりょう)
大相撲の番付の地位。
幕内に次ぐ上から2番目のカテゴリー。正式名称は十枚目。この地位から一人前と見なされ給与も支給される。関取と呼ばれるのも十両から。
殊勲賞
(しゅくんしょう)
三賞のひとつ。
1947年に創設されたタイトル。受賞資格は横綱、大関を除く勝ち越した全幕内力士。選考方法は審判委員と記者による投票。横綱に勝つなど、重要な白星を挙げた力士に贈られる賞。近年は横綱がダントツに強いので該当者無しの場所が続出。2009年は0人、2010年も2人しか受賞しなかった。
最多受賞は朝潮(4代目)、魁皇の10回目。
巡業
(じゅんぎょう)
本場所のない時期に各地方を回り行う興行のこと。
かつては一門ごと部屋ごとに行われていたが、現在は協会が管理して各地を回る。
勝負審判
(しょうぶしんぱん)
土俵下に座る5人の審判。
定員は20名で、審判部部長、審判部副部長以外は原則として委員が務めるので審判委員ともいう。
初っ切り
(しょっきり)
相撲の禁じ手を面白く紹介するイベント。
幕下以下の2名の力士に行司を加えた3人が紹介してくれる。巡業で見られるが、これが見たいがために早起きをして会場に詰めかけるファンは少なくない。
初切では幕下以下でも大銀杏を結える。
序二段
(じょにだん)
大相撲の番付の地位。幕内、十両、幕下、三段目に次ぐカテゴリー。
序ノ口
(じょのくち)
大相撲の番付の地位。幕内、十両、幕下、三段目、序二段に次ぐカテゴリー。番付上で一番下のカテゴリーでもある。
スカす
(すかす)
相撲部屋から脱走すること。新弟子に多くみられるが、ベテランでもたまにやる。
新弟子の多くは未成年なので、部屋側も捜索する。発見後、説得に応じて戻る例も多い。
相撲教習所
(すもうきょうしゅうじょ)
力士を育成する教習所。両国国技館内にある。
相撲博物館
(すもうはくぶつかん)
国技館内にある博物館。
錦絵や番付、化粧廻しなど相撲に関する資料を収集、保存して公開している。
博物館そのものの入場料は無料だが、国技館内にあるために本場所やイベントが行われている場合などはそのチケットを購入しないと博物館入口まで辿り着けないので事実上有料となる。休館日は場所が開催されていない時は土日中心。
すり足
(すりあし)
相撲の基本動作。足の裏を土俵から離さないように腰を低く構え、重心を下げて進む。
石炭をたく
(せきたんをたく)
何かスピーディーに進める事。「石炭をたけ」で「早くしろ」の意になる。
上覧相撲
(じょうらんずもう)
将軍が観戦する相撲のこと。
主に江戸時代に行われたものを指す。当時の有力力士は藩所属であったために上覧相撲では藩の名誉が懸かることになり、本場所以上に真剣勝負となる。
関取
(せきとり)
大相撲で幕内、十両力士のこと。関取になれば晴れて一人前と認められ待遇も格段に良くなる。呼ばれ方も○○関となる。
関脇
(せきわけ)
大相撲の地位。現在は横綱、大関に次ぐ上から3番目の地位。
世話人
(せわにん)
若者頭の補助の役割。
現役時代に最高位が十両、幕下の力士が就任するケースがほとんど。停年は65歳で定員は13名。
千秋楽
(せんしゅうらく)
本場所の最終日にあたる15日目のこと。楽日とも呼ぶ。
そっぷ
(そっぷ)
比較的痩せている筋肉質タイプの力士。対義語にあんこがある。
蹲踞
(そんきょ)
対戦する相手と仕切り線をはさみ、腰を下ろして向かい合う姿勢のこと。つま先立ちで膝を開くのがポイント。


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タオル
(たおる)
普通のタオルだが、土俵上で体を拭けるのは関取のみ。個人的に部屋等で使うぶんには誰でも使用できる。
立合い
(たちあい)
立ち上がって取組を開始する瞬間。
アマチュア相撲では審判が開始の合図を出すが、大相撲は阿吽の呼吸で始まる。但し制限時間がある為にいつまでも始めないわけにはいかない。
太刀持ち
(たちもち)
横綱土俵入りの時、太刀を持っている人。
横綱と同部屋、または同門で関脇以下の幕内力士から選ばれる。
立行司
(たてぎょうじ)
木村庄之助及び式守伊之助のこと
行司の最高位であり、かつては横綱同様に吉田司家の免許が必要だった。
たにまち
(たにまち)
特に金銭面で支援してくれるファン、後援者のこと。力士個人のものと部屋そのもののたにまちの2種類がある。
溜まり席
(たまりせき)
マス席よりもさらに土俵の近くにある席。砂かぶり席とも。

















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