12代横綱

陣幕 久五郎
(JINMAKU HISAGORO)


-幕末の超強豪-
幕末期最強の力士。

少年時代から土地相撲で腕を磨いていた。本名は石倉慎太郎。

尾道で初汐久五郎の下で修業をし、1849年5月に大坂場所デビュー。50年11月は江戸にも参戦した後、しばらく上方で活動していた。


-無敗の横綱-
1854年に再び江戸相撲に登場。50年時とは「別人のような強さ」であったと伝わる。

63年7月には関脇昇進。史上初の張出関脇であった。

66年11月に大関となると、翌67年10月に横綱の称号を得た。

強さは類する例を見つける事が困難。幕内成績87勝5敗17分3預65休。幕内で5敗しかせず横綱・不知火には負けなしの13勝という圧倒ぶりであった。なお、横綱時代は無敗であり、これは歴史上陣幕ただ一人である。

勝率を見れば、雷電とまではいわないが、谷風以来の快記録であろう。

圧倒的強さが災いしたのか江戸での人気は今ひとつだったとされる。

68年に弟子たちを連れて京都へと旅立つ。明治維新の動乱の影響で戊辰戦争では藩主の島津忠義の護衛を行った。

その後、大阪相撲再興を目指したが、上手く行かず81年に大阪相撲から身を引いた。


-建碑狂-
大阪相撲を離れてからは建碑運動に没頭して全国に碑を建てた。スポンサーは維新の際に護衛についた薩摩出身者、つまり明治政府の中枢を占める者たちである。

中でも有名なのは「横綱力士碑」。富岡八幡宮にあり、歴代の横綱が今も刻まれ続けている。

ちなみに陣幕という年寄名跡が伝わるが、これはこのページの陣幕とは関係がない。このページの陣幕の流れを汲む名跡は北陣である。

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