2008年1月場所千秋楽

○白鵬(上手投げ)朝青龍●


-朝青龍一強時代に終止符-
2003年に横綱昇進して以来、圧倒的な強さで各界の頂点に君臨していた朝青龍。

04年は6場所中5場所優勝、2005年に至っては全6場所完全制覇という歴史上朝青龍しか達成していない偉業を成し遂げた。

06年以降は怪我もあり毎場所優勝というわけにはいかなくなり、07年に入ると白鵬が台頭。5月場所後に白鵬が横綱昇進したものの、7月場所では朝青龍が先輩横綱の意地を見せて賜杯を奪回した。

これで気が抜けたわけではないだろうが、この場所後に騒動を起こしてしまう。2場所の出場停止処分を喰らう。

その間の9月、11月は白鵬が不安定さを時より見せながらも、連覇していた。

そして朝青龍が復帰してきた08年1月場所。この時代としては珍しく事前報道が加熱し、異様な盛り上がりを見せた。朝青龍は2日目に稀勢の里に敗れたが、その後は立ち直ってきれいに白星を並べる。一方の白鵬も10日目に苦手の安馬に不覚をとったが、その他は全て勝ち、互いに13勝1敗で千秋楽を迎えた。

世論は「問題児・朝青龍VS優等生・白鵬」のような捉え方としていて、異様なムードで千秋楽結びの一番を迎えた。

立合い、白鵬が右で張って右を差す。朝青龍は左を巻き替えるものの、白鵬もすぐに右を巻き替える。朝青龍再び、巻き替えにいくが、白鵬がこれを許さない。

白鵬は左上手を引いて、優勢に。白鵬が引きつけて出るところを朝青龍も左の上手を引いて、強烈な引きつけ合いになって、白鵬がじわじわと攻め込む。正面に後退した朝青龍は右に逃れる。館内は悲鳴にも似た大声援。

白鵬が右下手を切って、朝青龍の左上手を切りにいったが、これは叶わず、白鵬は再び右下手を引くと、しばらく動きが止まる。その後、白鵬は黒房下に寄って出る。朝青龍は吊り上げるものの、結果的にこれは自身の腰を伸ばすだけになった。

白鵬は着地するやすぐに伝家の宝刀・上手投げを放ち、朝青龍も堪えようとしたが、投げられ土俵上で一回転。白鵬の勝ち。

大熱戦、さらには白鵬を応援していたファンが多かった(と思われる)こともあり、大歓声に包まれた。

ついに朝青龍一強時代に終止符。見方によっては白鵬時代到来を告げた一番になった。

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