西横綱としての白鵬の連勝、ついに止まる

2014年1月場所の番付を見ると東横綱・日馬富士、西横綱・白鵬。

現実は日馬富士が全休したため、白鵬が初日より東から土俵に上がった。成績は14勝1敗で、初日から14連勝し千秋楽鶴竜に敗れた。

思い出してほしいが、あのときは鶴竜も14勝1敗とし並んだため、優勝決定戦が行われることになった。座布団の舞にも勢いはなく、多くのファンの関心は決定戦へと移った。

お恥ずかしいことに最後のエクストラゲームの方に気持ちがいってしまってすぐに事の重大さを把握できなかったものの、実はあのときは歴史的瞬間だったのである。

とんでもない大記録が途絶えた瞬間で、西横綱としての白鵬が敗れたのは2008年5月場所千秋楽で朝青龍に敗れて以来約5年8ヶ月ぶり。連勝はついに74でストップ。

2008年5月場所千秋楽というのは、ダメ押しをした、しない、で土俵上で両横綱の睨み合いが発生したあの一番である。随分と昔のことと感じる。

番付上は西横綱だが、初日より東から上がっているので連勝ストップは無効、まだ続いているという主張もあるかもしれないが、ともかく番付上の西横綱としての記録は止まったことになる。


従来の記録は調べられる限り調べたところ、どうも「無敵横綱」とまでいわれた太刀山が西で記録(連勝中に大関から横綱に昇進)した71が最高のようだ。この時は東西制だったから、今日の「東」「西」とは少し意味合いが違う。なお、太刀山は預り、引分、休みを挟んでいる。

一口に74というと簡単そうだが、仮に西横綱・白鵬の勝率が99%と仮定しても、74連勝できる確率は約47.5%しかない。いつでも起点となり得る63連勝と比較して、横綱昇進以来、西横綱の地位を8場所しか経験していない白鵬にとっては、さらに困難な記録なのである。

困難、というよりはほとんど不可能に近いのではないか。

白鵬が不滅と思われる大記録をまたひとつ作った。



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