ブランク明けの好成績


7月場所では2年半ぶりの本場所で蒼国来が6勝9敗。健闘したと言って良いと思います。

蒼国来が土俵に戻ってきてくれたことは本当にうれしいニュースです。

一方で2年半も本場所の土俵から離れていた力士に6勝されるとは他の幕内、十両力士は何をやっているんだという話にもなりかねません。

蒼国来は苦難を乗り越え、凄まじい努力をしたんだと思いますが、一方で他の力士も努力をしなければいけないという点では同じ。


大相撲のブランク明けの好成績を挙げると以下の例があります。


1.1947年5月場所の吉葉山のケース

1942年5月場所、東幕下筆頭の地位で7勝1敗(優勝)、次の場所では新十両となるはずでしたけど、戦争に招集されてしまい、戦地では銃弾が1発が貫通し、殺虫剤を飲んでしまい危篤状態に陥ったこともありました。

1947年6月場所に約5年ぶりに東十両4枚目で本場所の土俵に復帰。実質的な新十両の場所のはずでブランクもありましたが、この場所で9勝1敗という信じられないほど素晴らしい成績を残し、続く11月場所で新入幕を果たし、しかも8勝3敗とまたしても好成績を残しました。


2.1931年6月の元横綱・栃木山の春日野のケース
1925年5月に引退した栃木山は後進の指導にあたっていたが、1931年6月に開催された第1回大日本相撲選士権大会に出場。

現役力士も参加する中で、引退して6年以上が経過し、すっかり頭が禿げてしまった春日野は大関・大錦らを破り優勝する。


これでは大相撲は休んでいてもあまり弱くならないのではないかという疑問すら出てきても僕はそれをどう説明すれば良いのか分かりません。

吉葉山は周りの力士も戦後の食糧難で弱っていたから、春日野は栃木山は「史上最強」に挙げられることもあるぶっちぎりに強い力士だったからという説明も説得力が全くないわけではありませんが・・・。

仮に本場所がなくても努力を続けることで技量を上げていくことができるのかもしれません。


9月が新入幕の遠藤にも言えますが、プロの世界で修行を積んでいる力士たちが、学生横綱とはいえ、ああも簡単に幕内に上がられるとは何をやっているんだと言いたい気持ちもわからなくはない。

無論、大学相撲関係者の方々が熱心に指導していらっしゃるのは存じ上げてはおります。学生チャンピオンの素晴らしい活躍も楽しみではあります。しかし、一方でプロの意地というものも見たいものです。


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