2014年1月場所総評

2014年1月場所が終了しました。

結果を先に見ると白鵬、鶴竜がともに14勝1敗。決定戦を制した白鵬が28回目の優勝を果たした。


場所前最大の話題は稀勢の里の綱取り。北の湖理事長は「13勝以上での優勝」という旨の昇進条件を提示。

場所前から調子はあまり良くなさそうだったので、個人的にそれほど過度な期待は控えていたが、それでも場所に入れば違ってくるかと楽しみにしてはいた。

蓋を開けたら、豊ノ島に初日不覚を取り、2日目から3連勝で調子を取り戻したかと思わたた矢先の5日目に碧山に一方的に押し出され、この時点で事実上消滅。中日に栃煌山に敗れ風前の灯火すら消えた。

さらに悪いことに12日目の琴欧洲戦で右足親指を痛めて、千秋楽は休場。デビュー以来続けてきた本場所連続出場記録は953でストップし、成績も7勝8敗と負け越し。3月はカド番で迎える。


話題消滅の穴を埋めたのは大関・鶴竜。初日前廻しを取りながら隠岐の海に敗れると、次の日から負けなくなり、ついには千秋楽で白鵬を破り14連勝。決定戦までもつれ込んだ。

後半は内容も上がっていき、13日目琴奨菊戦に至ってはついに「ほとんど完璧」の域にまで達した。

そういえば、大関昇進直前に13勝2敗の成績を残した2012年3月場所も当初最大の話題は「鶴竜大関取り」ではなく「把瑠都綱取り」であった。

前半戦は日がたったこともあり、あまりよく覚えていない。相撲に限らず、フットボールでも野球でもよくある傾向。


横綱・白鵬はここ何場所で最高の出来だった。反応の良さは相変わらずで、安易に小手先の技に頼る回数も11月と比較し減少していた。右四つという絶対的な型を持っていながら、決定戦では鶴竜の右を封じ、あえて左四つで相撲を取ったところを見て、「この横綱は強いはずだ」と感心した。大鵬の優勝32回を超えることが現実味を帯びてきた。


琴奨菊はどうなるかと心配したが、9勝して大関残留。左を差して右で抱える形の一品料理だったが、怪我で力を発揮できずとも、これが効いていた。事情を考慮すれば今場所はこれでOKだろう。筋肉の状態を戻し、3月場所での奮起を期待した。


両関脇は東の豪栄道が大関を狙える内容ではないにしても、きっちり勝ち越してきた。妙に感心してしまうが、感心してばかりもいられない。今年中に大関昇進してほしい。琴欧洲は10番勝って大関復帰は叶わなかった。少し左に動きながら上手を取りにいくあの立合いを何度か見せたが、あれはここ一番だけの方がいい気がする。


小結は妙義龍が途中休場。1番も勝てないままだったので、番付降下はかなりものになる。栃煌山は存在感を見せ、大関取りへまず1場所目をクリアーした。数字の上では現状大関に最も近い力士である。番付は関脇を増やすか、どうか。増やさないという声も多いが、私は増やすと思う。東に回すだけでいいのだろうか。


平幕では遠藤が盛り上げてくれた。足腰がかなり良い。本人の努力の賜物だが、大学相撲は基本をきちんと教えていると感じた。過剰に声援を浴びていのが気になるが、貴花田は過剰な声援を浴びても大横綱になったから、本人次第であろう。来場所は上位になるからここで真価が分かる。

玉鷲も忘れてはいけない。成績は8勝7敗だったが、12日目に勝ち越しを決めていた。13日目から役力士相手に3連敗して星こそ伸びなかったが、大型押し相撲力士にかかる期待は大きい。稀勢の里休場に伴い「これより三役」にも参加した。


来場所は鶴竜綱取りが最大の話題になる。「13勝以上での優勝」という旨の条件が北の湖理事長が提示された。この条件には若干疑問があるが、それはまた近日中に特別投稿の方で掲載するとする。ともかく、2場所続けて綱取りが話題に上がり、面白くなりそうだ。遠藤上位挑戦、稀勢の里のカド番脱出、栃煌山大関への足固めなるか・・・このあたりも楽しむ材料である。



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