東武伊勢崎線隅田川鉄橋下
-豊嶌の力尽きた姿がそこにあった。-

東京スカイツリーを見上げる位置にある東武伊勢崎線(最近はなにやらこれを東京スカイツリーラインなどと言う)の隅田川鉄橋。


多くの観光客が訪れ、記念撮影をしている傍ら、この鉄橋の下では一人の幕内力士が悲劇の人生を終えた。名前は豊嶌雅男

1945年3月10日、東京大空襲で下町は火の海になった。隅田川に飛び込んだ者も多く、豊嶌もその一人。しかし、豊嶌は力尽き、この隅田川鉄橋下、浅草側で焼け爛れた両腕で岸辺に掴まったまま絶命した姿が発見された。

現在は東京スカイツリーオープン間近という事もあって付近は本当に盛り上がっている。川辺には人々が鳩に餌を与えている。鳩は平和の象徴。67年前は一面焼け野原にされた地域とは実に似合わない光景だ。

人々は豊嶌の悲劇を知らない。特に何も碑は残っていないから当然であろう。無理もない、余りにも多くの方々が亡くなっている。80000人以上が亡くなったのだ。豊嶌だけ特別扱いにするわけにはいかないだろう。

現在は平和裏に相撲が見られるが、戦争で犠牲になった力士や関係者、ファンが大勢いる事を絶対に忘れてはいけない。

感謝の気持ちを持って訪れるべき場所である。

【アクセス】
東武伊勢崎線(東京スカイツリーライン)浅草駅から徒歩3分。JR上野駅からも徒歩30分ほどで到着する。

【参考地図】



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