角界大麻汚染
-角界の大麻汚染が発覚、該当者は解雇処分に-

「関取が逮捕」という一報が2008年8月18日の夕刻流れた。

逮捕されたのは幕内・若ノ鵬。容疑は大麻所持で、東京の錦糸町駅付近で財布を落とし、その中にロシア製のタバコが入っていた。これを鑑定すると大麻成分が検出され、ダメ押しに若ノ鵬の外国人登録書が一緒に入っていた。

間垣部屋の若ノ鵬の個室からは大麻の吸引具も見つかり逮捕に至った。21日、若ノ鵬は解雇され、元横綱・若乃花(2代)の間垣は理事を辞した。

若ノ鵬は20歳にして前頭筆頭まで昇進した期待の若手力士で、195cmの恵まれた体を充分に活かしきれず20歳1ヶ月での引退となった。これは関取としては最年少引退記録である。


これを受けて協会は9月2日に抜き打ち大麻検査を実施。ここで2名から陽性反応が出る。幕内・露鵬、十両・白露山の兄弟である。2人は容疑を否定し精密検査も行ったが、やはり結果は一緒であった。

二人はなおも否定し、警察の家宅捜索でも吸引具などの物証は出なかった。それでも、協会は露鵬、白露山を解雇処分を強行し、露鵬の師匠である元関脇・貴闘力の大嶽は委員から平年寄へ2階級降格、白露山の師匠である北の湖は理事長辞任に追い込まれる。


これで終わりかと思われたが、実は抜き打ち検査で1回目、2回目ともに判定不能とされ、3回目でようやく陰性と判定された疑惑の力士が1名いた。

その力士は年が明けた2009年1月30日に大麻所持で逮捕された十両・若麒麟である。別の大麻捜査で家宅捜索の対象となったCD販売店に居合わせたところ、大麻を所持していた為、逮捕となった。

若ノ鵬、露鵬、白露山の3名はロシア出身力士であり、これを外国人力士特有の問題と見る向きも少なくなかったが、日本人である若麒麟が逮捕され情勢は一変した。

若麒麟も解雇処分となり、師匠である元大関・琴風の尾車も2階級降格となった。

さらに抜き打ち検査は全関取が対象のはずだったが、一人だけ事前に情報をキャッチしたのか欠席した力士がいたらしい。その力士は後に別の事件で引退に追い込まれて既に角界を去っている。


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