露鵬カメラマン暴行事件
-審判部室前で露鵬がカメラマンを平手打ち-

現役幕内力士が事もあろうか審判部室前でカメラマンを暴行し、カメラを破壊する暴挙に出たのは2006年7月場所7日目である。

この日、露鵬は大関・千代大海と対戦。千代大海が押し出し、露鵬は土俵下に落ちた。ここでなぜか両者は睨み合いを演じる。千代大海がなにか言葉を発し、露鵬もこれに応酬した。

敗れた露鵬はそのまま礼をせず、土俵を降りた。さらに怒りが収まらず、風呂場のガラスをパンチで破壊。礼をしなかった件で審判部長の元横綱・千代の富士の九重に審判部室に呼び出され注意を受けた。

審判部室から出てきた露鵬を待っていたのは報道陣の群れ。これに露鵬が激昂し写真を撮影した2名のカメラマンを平手打ち、カメラも1台破壊された。平手打ちを喰らったカメラマンのうち1名は全治4日の怪我を負ってしまう。

その後、弟の白露山に促され理事長室へ出向き、今度は取組後の一悶着の件で千代大海と共に事情聴取を受け謝罪した。

さらに露鵬はカメラマンを平手打ちしており、理事会で3日間の出場停止処分が決まる。また、師匠の元関脇・貴闘力の大嶽も3ヶ月の減俸10%という処分が下った。

露鵬は11日目に処分が解けて、土俵に戻ってきた。この時は意外にも観客は好意的で、大きな拍手と歓声を持って出迎えられた。このあたりはあたたかさに定評のある名古屋のファンならではだろう。

これに気を良くしたのか終盤5日間を4勝1敗で乗り切り、見事、8勝4敗3休で勝ち越しを決めた。逆にちょうど良い休養期間になったのか復帰後は内容もなかなかのものであった。

露鵬の行為は非難も多かったが、「実は意外にいい奴」という論評も目立ち、初めて懸賞を得た時に師匠・大鵬にプレゼントしようとしたエピソードなども紹介されていた。

その後、残念ながら露鵬は2008年9月の大麻事件で解雇されてしまった。ロシア人力士初となる関取は非常に残念な終わり方になったのである。


大相撲事件史トップへ