琴冠佑パンチ事件
-ベテラン・琴冠佑が支度部屋で対戦相手をパンチ-

大相撲ではいくつかの反則が定められている。髷を掴むが代表例で、他にも拳で殴るというものもある。

土俵上にて拳で殴った力士はいないと信じたいがが、支度部屋でやってしまった力士がいる。琴冠佑である。

十両経験もある40歳の琴冠佑が幕下で取っていた2006年9月場所8日目、勢との一番で張り手を喰らった末に敗れた。

これに怒った琴冠佑が勢を支度部屋で見つけると、タオルで巻いた拳で勢の顔面を殴るという暴挙に出た。

琴冠佑は師匠から引退勧告を受け、翌日引退した。

以上が事件の概要であるが、これだけだと琴冠佑がどうしようもない暴力的な力士と読めるので、少し説明を加える。

琴冠佑は十両昇進まで実に89場所を要しており、当時の最も遅いペースの記録を作った。交通事故で3場所連続全休するなど苦労も多かった。

ひらがな詩人の栗栖晶さんと友人で、障害のある栗栖さんが弱気になった時に、休み(この事件で引退した後に勤めていた会社の)を取って激励に駆けつけるシーンがNHKで放映されるなど決して暴力事件を起こして引退させられた部分が全ての人間とは思わないで頂きたいということを伏してお願い申し上げる。


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