シールズ事件
-休場中に野球観戦をした前田山が引退に追い込まれる-

大阪で開催された1949年10月場所、横綱・前田山は初日こそ勝ったものの、そこから5連敗を喫し休場に追い込まれた。

前田山はそのまま帰京、そこで事件は起きてしまう。

その時、米国からAAAのサンフランシスコ・シールズが来日し、巨人軍を相手に戦後初の日米野球が後楽園球場で行われていた。野球好きで知られる前田山も観戦に来ていた。

スタンドで大人しく見ていれば良かったものの、前田山は関係者の誘いに乗ったとは言え、グランドに降りてオドール監督と握手。これを新聞社の記者が写真撮影し、次の日の朝刊にその写真が掲載されたことで大騒ぎになる。

協会は前田山を大阪に呼び戻し、前田山は謝罪。しかし、協会は受け入れず、千秋楽に強制的な引退に追い込まれた。

ちなみに前田山の横綱通算成績は24勝27敗25休。勝率はなんと5割を切っている。歴代横綱の中で勝率が5割を切っているのは前田山だけである。



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